幸座は毎回違うお手本を用意されます。幸座参加回数に順じた基本課題と、季節やイベントに合わせた特別幸座が有ります。
己書福うさぎ道場の愉快な仲間達の一人に、絵手紙も趣味としている方がおります。この方は、絵を描く事が得意なので、通常幸座で字ばかりの時は半ベソなりながら描いてました。
練習段階で投げ出す事も日常茶飯事(笑)さち子師範がなだめたり、生徒同士で褒めたり息抜きしたりと、多分他の道場では見られないかも知れない繋がりが有りましたよ.。゚+.(・∀・)゚+.゚
お手本通りに描けないジレンマ
自分が落とす筆なので、描けなくて当然で有り、それが面白くもあり楽しみ方です。けれど、バランスが良く温かみの有る、さち子師範の書は真似をして描くと間違いなく美しい仕上がりになります。
例えそれが物真似だったとしても、間違いないお手本が目の前に有るのです。物真似しちゃいけない理由も無いのです。
長い付き合いの有る、私の絵師友は模写を超絶得意としていて狂いの無いデッサン、再現された色彩が織り成す作品に溜息がもれます。でも絵師友は簡単に云うんですよ。
見たまま描くだけよ?
なんかあんまり簡単に云うもんで・・・(´;ω;`)ウゥゥ悔しくて、試しに、さちこ師範のお手本で最初の最初を描いて貰いました!!!思った通り!!!私の、最初の最初より100倍上手でした・・・・・・アハハハハハハハハァァァァァアアアアアア・・・・(´;ω;`)ウゥゥ私1年以上も己書習っててなんだったのよぅぅぅぅううううう!!!!!ちょっとヤケクソになった時期も有りました♡
この半年後たいして上達もしていないのに血迷って師範なる云い出した時は、さち子師範も頭をさぞかし抱えたでしょう(笑)同期のYサンは福うさぎ道場一の優等生、こっちは福うさぎ道場一の珍獣兼問題児・・・・(;´Д`A “`えへへへへへへへへへ♡自主練ではオリジナル問題作も続々生み出されて行きます。
しかしお手本通りに描けないジレンマと衝撃のオリジナル問題作の数々は、私に沢山の気づきを与えてくれたのです。
合言葉「練習したら負け」でも「場数を踏む」
練習すればするほど、迷走し駄作が生み出され紙と時間が無駄になって行きます。90分の幸座では、ポストカードサイズなら6パターンくらいお手本を用意してくれているので沢山お手本を頂き、描いた方が絶対お得です。お手本ひとつひとつに対して描き方のコツをレクチャーしてくれるからです。どんな世界でも共通して云える事ですが、コツや技を知るとグッと世界が広がります。
料理の話で例えるならば「生卵」が有った時何も知らなれば、割る事さえ分かりませんよね?
それが食べ物かさえも分からず、生涯を閉じた・・・・なんて話は聞いた事は有りませんが(笑)「生卵」だけでも充分ですが、火を通せば「ゆで玉子」「目玉焼き」「玉子焼き」に変化します。調味料を変えるだけで甘かったり、塩味だったり無数に広がります。
己書や絵も同じなんです。限られた時間内で「生卵」ばかり飲んでしても気持ち悪くなるでしょう?!
幸座中は、ゆで玉子や玉子焼きも挑戦してみて、楽しむ、その意味で「練習したら負け!!!」唱え、一枚入魂します。
そして幸座が終わって冷静になってみて、もう一度お手本を開いたり、自分の作品を見ながらゆっくり練習する事で場数を踏み、どんどん、筆に慣れ「お手本と違う」楽しさを知り、己の書が描けるようになって来るのです。
場数を踏んで、自分が出てくる
練習していたり、大量作製していると2度同じ物は描けません。師範試験用に何ヶ月も前から、何枚も何枚も練習していましたが、案の定、、、
どんどん私色になって行き、試験2週間前なんぞはお酒飲みながら描くもんだから独特の世界が展開し、絵師友を困らせておりました(笑)
念の為に云うときますがイケナイオクスリはしておりません。「だめ!絶対!!」けれど、インターネットの情報でよくある「ドラッグで見える世界」を可視化した画像を見ると、めっちゃお酒飲んでベロンベロンの時に見えるのと類似してます(笑)
また、そーゆー時ってねぇ、いい言葉が下りてきたりするんですよ?くれぐれも云いますが、イケナイオクスリはしたことは有りませんが、ああ、あーゆーモノが90%使ってない脳味噌にトントンっとノックして、新しい扉が開けちゃたりするもんだから、やめられないんだろうなぁ・・・・妄想です。
最近はそこまで深酒しませんので、この世界が素面で展開されるのかと思うと逆にどうだろう・・・・(笑)
さてそんな事思っていた数日後、福井県の県花「水仙」が満開、見ごろと言う事で越前海岸の方へ足を運びました。水仙ドーム内の花々や展示品も美しかったですが、冬の寒空海風が厳しい中でも、凛として咲いている天然の水仙の美しさには及びません。
練習していた花がどんどんゲシュタルト崩壊していったので、キセキの1枚が撮れてモチーフにしてみました。
末期です(笑)そう!こんなレベルの私でさえ、己書の師範になれました。先日参加した、己書福うさぎ道場通常幸座で同席した方は、2回目だと云うのに私よりシッカリと、お手本通りに仕上げていました。
ご本人さんも、お手本通りに描く事が好きで色まで再現する事が楽しいと仰っていました。そして、与えられた課題を時間何に全部こなす事は、何よりの達成感を得られるとの事で、
・・・・・・ああ、私より∞師範向き。。。_| ̄|○
是非、こんな方が師範になって欲しいし、己書総師範の遺志を継いで欲しいと感じました(n*´ω`*n)まだまだ、可能性のある様々な宝石の原石がゴロゴロと転がっている事に感動さえ覚え、失敗した作品をソッと鞄に仕舞った舞福ねがい道場師範でした(笑)
字は間違えるわ、アイラインは間違えるわ(;´∀`)でも、みねこ師範のお手本を見た時から、透明感ある瞳を描きたいと思っていました。実際に自分が描けた事は、その日の喜びで少しだけ自信につながった事は間違い有りません。
お手本を真似する事は、上達への近道
自分流で描く事も、自由で楽しいけれどお手本をじっくり観察する事も大切なんです。色合いであったり、全体のバランスであったり、全てが完成された居るので美しく仕上がっているのです。その観察をして行ける事が、上達の近道なのです。
とある絵師様は、お教室に新しい人が来ると一緒にデッサンの練習、基本に戻って練習するそうです。その積み重ねが、新しい作品のアイデアに繋がると仰っていました。
絵画デッサンのモチーフによく林檎が使われているのをご存知ですか?特別林檎が安い訳でもなく、嗜好として林檎が大好物な訳では有りません(笑)
もっとも簡単で、もっとも難しいモチーフナンバーワン!!!!
だそうです。自身現在、絵画教室も通っており「ちゃんとした」水彩画の勉強中です。そもそもの動機が、「一般的に云う」絵が上手くなりたいですので「ちゃんとした」お教室です(笑)故に今の課題は「りんご」ひたすら「りんご」よく観察しなさい「りんご」
リンゴは丸い?その固定概念を捨てて、よく見て「リンゴ」
・・・・・どっかで聞いた言葉だな(笑)でも。ジーーーーーーーー
ああ・・・・本当だ。まるく・・・・ない・・・・・
己書を説明する時、固定概念は捨てよう!!なんてエラソーな事云うてた割には、自分自身が何も出来ていなかった事に気づいた瞬間(笑)自分が上達、成長する為には基本を良く、学び形にしていく事が大切なのだと感じました。
実際、上席師範幸座で上席師範が雑談でポツリ呟いたお言葉です。
みんな師範になってからグッと上達するんだよね~
師範になれば自分で描いたお手本を使うので、あんまり下手くそな字がお手本やと、習いたくなくなるよね(笑)自分が師とする方や、好きな方を真似て練習します。その結果が、付いてくる訳で結局の所、真似て描く事は上達への近道になるのでは無いかと思います。
でもね、結局は自分の心が決める
上達したいのか、自由に描きたいのか、誰かを思ってその1枚を描くのか。自分の気持ちが一番気持ちよく込められる方法が、見つかる事って、とても幸せな事ですよね?
私はそれを己書で見つけ、絵を描く楽しさを思い出しました。
ずっと自己流で描き続けていたが為に「下手くそ」と笑われ後ろ向きで卑屈だった心の氷が、己書のお陰でどんどん溶けてゆくのです。そして、知れば知るほど欲張りになり「上達したい」「この楽しさを多くの人に知って欲しい」思うようになりました。
お手本が用意されている上に、自由に描いても良いと両手を広げてウエルカム!!!こんな簡単な幸福への入口が目の前に舞い降りてきましたよ?
その先の己書ワールド!!!一緒に楽しみましょう( ´∀` )